東芝・プロドローン連携で国産迎撃ドローン開発――防衛関連株への影響と注目銘柄
東芝は2025年5月31日、名古屋市のスタートアップ・プロドローンと共同で、敵ドローンを迎撃・破壊するための国産ドローン開発を開始したと発表しました。開発するドローンは敵機に体当たりして爆発・破壊するタイプで、防衛省および自衛隊への納品を目指します。プロドローンは2015年設立で産業用ドローンの自律飛行制御・設計技術に強みを持ち、純国産ドローンの試作実績を有します。東芝が持つレーダー技術とプロドローンのドローン開発ノウハウを組み合わせる構造で、実用化時期は未定です。
東芝とプロドローンによる国産迎撃ドローン開発がサプライチェーン全体の部品需要を押し上げる構造があり、小型高性能電子部品で高シェアを持つTDK(6762)への恩恵が見込まれる一方、既存の防衛通信インフラ事業で競合リスクが生じる富士通(6702)は調達構造の再編に直面する可能性があります。
Chainvestでは、このニュースをAIに連想させ、以下の前提・セクター・波及経路を導き出しました。
このニュースの前提
もし開発が成功し大量生産体制が整った場合、国内防衛ドローン産業が三菱重工・川崎重工と並ぶ競争軸となる
直接影響を受けるセクター
防衛・航空宇宙AIが連想した波及の流れ
- 1防衛ドローン開発加速
東芝参入で国産迎撃ドローン開発開始
- 2ドローン大量生産体制へ
防衛省・自衛隊向け採用で需要増加予測
- 3搭載部品需要急増
電池・モーター・センサ・制御基板の大量需要
- 4電子部品サプライチェーン拡大
小型高性能部品への特殊要求が波及
- 5素材・化学産業への連鎖
耐熱樹脂・リチウム化学品・稀土類需要増
- 6防衛産業サプライヤー再構築
既存取引構造からの競争激化と新規参入加速
国産迎撃ドローン開発で防衛関連株に何が起きるか
東芝(非上場・旧6502)がプロドローンと組んで開発に着手した国産迎撃ドローンは、防衛省・自衛隊という安定的な調達先を最初から視野に入れています。防衛装備品の国産化方針は2022年の防衛力整備計画にも明記されており、政策的な追い風が続く状況です。この文脈で直接的に競合軸として浮上するのが三菱重工業(7011)と川崎重工業(7012)です。両社はすでに無人機・ドローン分野の研究開発を防衛省と連携して進めており、東芝・プロドローン連合の参入は競争を刺激すると同時に、国内防衛ドローン産業全体のパイを広げる契機にもなります。三菱重工業はF-X次期戦闘機のシステムインテグレーターとして無人随伴機との連携を担う立場にあり、川崎重工業は無人潜水機・哨戒機分野での実績を持つことから、迎撃ドローンの量産局面では両社のサプライチェーンとの協業・競合が同時に起きます。
防衛ドローン量産体制が電子部品メーカーに与える影響
迎撃ドローンを防衛省向けに大量調達する段階になると、搭載される部品仕様は民生品よりも厳格な耐環境・信頼性要件を満たす必要があります。この要件がサプライチェーンの選別を加速させます。TDK(6762)は小型高性能のMLCC(積層セラミックコンデンサ)や磁気センサで防衛・産業グレードの供給実績を持ち、需要増に対応できる製造キャパシティを国内外に保有しています。パナソニック ホールディングス(6752)は高エネルギー密度のリチウムイオン電池セルで自律型飛行体向けの採用事例があり、迎撃ドローンの動力源として需要が生じます。太陽誘電(6976)はMLCCのニッチ高付加価値品で車載・産業用の高シェアを持ち、防衛グレード部品の新規調達先として選定される構造があります。一方、IHI(7013)はジェットエンジン・推進系に強みを持つものの、小型電動ドローン向け推進システムは主力事業外であり、需要の恩恵を受けにくいポジションに置かれます。
見落とされやすい素材・通信インフラ銘柄への影響
防衛ドローンの大量生産が進むと、機体構造材・電子基板向けの素材需要にも変化が生じます。日本電気硝子(5214)はガラス繊維複合材や特殊ガラス素材の供給実績を持ち、軽量化が求められるドローン機体素材として採用される経路があります。耐熱樹脂やリチウム化学品といった素材レイヤーにまで需要の連鎖が及ぶ点は、防衛セクターの記事では見落とされがちです。対照的に、既存の防衛・政府向け通信インフラを主力とする富士通(6702)や日本通信(9424)は、ドローン迎撃システムが独自の通信プロトコルを採用した場合、従来の調達構造から外れるリスクを抱えます。セコム(9735)は無人警備・ドローン監視サービスを展開していますが、軍事グレードの迎撃ドローンが普及すると民間セキュリティ用途との棲み分けが崩れ、既存サービスの競争環境が変化します。ソフトバンクグループ(9984)が出資するドローン関連ポートフォリオも、国産化優先の調達方針が強まるほど海外技術依存の製品は選定から遠ざかる構造になります。
恩恵を受ける可能性がある企業
直接影響を受ける企業
三菱重工業(7011)
川崎重工業(7012)
TDK(6762)
パナソニック ホールディングス(6752)
意外な波及(連想チェーン2手目以降)
日本電気硝子(5214)
太陽誘電(6976)
打撃を受ける可能性がある企業
富士通(6702)
IHI(7013)
日本通信(9424)
セコム(9735)
ソフトバンクグループ(9984)
Chainvest
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記事制作者

かぶてぃー(Chainvest編集部)
マーケター・個人開発者 / 投資歴: 2024年〜新NISAで個別株開始
ニュース起点の銘柄発見に課題を感じChainvestを開発。 自腹で実験ファンドを運用し、結果を全公開中。
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